ブランド

アルベルタ・フェレッティはグラダーラで生まれ、幼少期を母親が営むカットーリカの仕立て屋で過ごしました。1960年代のエミリア＝ロマーニャ地方のフェリーニ的な雰囲気に包まれ、生地に囲まれながら、彼女のファッションへの情熱が芽生えました。

18歳の時に自身のブティック Jolly Shop をオープンし、多くのブランドとともに、自らデザイン・制作した服を販売しました。1974年に自身の作品への関心の高まりを感じ、アルベルタ・フェレッティは自身の名を冠したコレクションを発表する決意をしました。

1980年、兄のマッシモ・フェレッティと共に Aeffe S.p.A. を設立し、翌年ミラノコレクションで公式デビューを果たし、ロマンティックで女性らしいスタイルで大成功を収めました。

80年代後半から90年代初頭にかけて、トップモデルやファッションフォトグラファーとのコラボレーションを通じて、世界中で愛されるブランドの美学を確立しました。

軽やかなシフォン、豪華な刺繍やレース、フェミニンな スリップドレス、洗練されたセクシーなラインが彼女のコレクションの象徴となりました。

1994年、ブランド初のミラノ・ショールームがパラッツォ・ドニゼッティに開設され、その2年後、エーフェはニューヨークにもショールームをオープンした。ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨークの4つのショールームによってコーディネートされた急速な国際的拡大は、ファッションとラグジュアリー・ショッピングの最も重要な都市に数多くのモノブランド・ブティックをオープンすることにつながった。

2024年9月、40年の成功したキャリアを経て、アルベルタ・フェレッティはクリエイティブディレクターを退任し、Aeffe グループの副社長として経営に専念することを決意しました。

2014年に Aeffe に参加し、Philosophy di Lorenzo Serafini のクリエイティブディレクターを務めていたロレンツォ・セラフィニがその後任に就任しました。

2025年2月の ミラノ・ファッションウィーク で、ロレンツォ・セラフィニはブランド初のランウェイデビューを果たしました。
軽やかさ、女性らしさ、個性、そして現代的なロマンティシズムの解釈が、新しいブランドの核となる価値観となっています。

VOGUE RUNWAY
By: Luke Leitch

Under Ferretti’s banner, Serafini set out his stall this evening as a designer dedicated to shaping a form of contemporary romanticism. Romance is a promisingly underexplored value in contemporary fashion, yet romance is also part of our universal emotional language: the lingua franca of love. This highly promising start left you excited for the second date.

STYLE MAGAZINE
著者: ミケーレ・チャバレッラ (Michele Ciavarella)

ロレンツォ・セラフィーニはブランドの初コレクションにおいて、プログレッシブ・ロマンティクスのコンセプトを通じて、創業者が築いた女性意識の探求を現代に蘇らせた。感情に満ちたデビュー。

HARPER’S BAZAAR FRANCE
著者: サラ・ルナール (Sarah Renard)

「プログレッシブ・ロマンティクス」という概念を強調するために、ゲストの席にはゼルダ・セイヤー (Zelda Sayre) がフランシス・スコット・フィッツジェラルド (Francis Scott Fitzgerald) に宛てた手紙が置かれていた。1920年代の狂騒の時代に、彼女は『グレート・ギャツビー』の著者に捧げる愛の焦燥感とは別に、芸術的な独立を模索していた。この姿こそが、ロレンツォ・セラフィーニが今回描いた女性像である。繊細でありながらも強く、すべてを信じる準備はあるが、何でもかんでも信じるわけではない。風を掴むが、嵐を起こすことはしない。心の動きを大切にしつつも、理性を無視しない女性たちだ。